制作部門 Production
09/07 2024
天然羅臼昆布再入荷!!
《四十物こんぶさんとのコラボレーション》
『おいしさつながる 昆布の本』を記念して
取り扱いをしている天然羅臼昆布の初荷にたくさんのご注文をいただいて
欠品していましたが再入荷しました。
この昆布は富山県の生地(いくじ)で昆布を扱っている「四十物こんぶ」(あいもの)さんが
選りすぐった天然物の羅臼昆布になります。
食用になる天然昆布は世界中で北海道と東北の一部でしか獲れません。
その昆布が江戸時代に発達した北前船によって全国に伝わりました。
江戸時代末期には
富山の薬売りを通じて薩摩に運ばれ、
薬として需要のあった清に対し、琉球を通じて密貿易をし
莫大な利益を上げ、討幕の礎を築いたと言われています。
その中継地点にあった琉球は
いまでも富山と競うほどの昆布消費地です。
ただ、沖縄で使われている昆布は薬として入ってきたこともあり
だし昆布ではなく、だしが出ない食べるための昆布を使っていますので
昆布でだしをとる文化は見られません。
じっさい、沖縄そばのスープは豚骨と鰹だしでとられています。
沖縄の食については『沖縄 のこしたい店 忘れられない味』の取材で勉強しました。この時、実際に聞いて食べた沖縄食と、
今回の『昆布の本』で取材したことがつながったときには感動しました。
そして、富山の薬売りは昆布を売ると清から入ってきていた薬の材料を手に富山に帰ったいわれています。また、『昆布ロ-ドと越中』(北日本新聞)の中では北前船の寄港地が甘い醤油を好んで使っていることに注目して、鹿児島から薬の材料だけでなく、砂糖も持って帰ってきていたのではと推察されています。
明治時代になると
北海道の開拓が進み、富山とくに生地の人々が羅臼や根室、歯舞群島や色丹島に移住し定着していきました(生地には「北方領土史料室」があります)。この人たちが富山の親戚に昆布を送ったり、帰省の際に昆布を大量に持って帰ってきたこで、人との繋がりも含め、富山の人たちにとって昆布はなくてはならない大切なものになっていきました。
いまでも富山は昆布消費量日本一です。
その富山の中でも、四十物こんぶさんは日本で一番羅臼昆布を仕入れて扱うお店です。
よかったらこの機会にぜひお試しください。
『おいしさつながる 昆布の本』を読むとより一層、昆布について親しみを感じると思います。
バラ売りだけでなく、本を読んで、すぐに昆布を楽しめるセットもあります。
別々に買うよりも少しお得になっています。
四十物こんぶさんの昭和レトロでかわいいロゴを首の部分にあしらったコラボTも発売中です。