本日は、新百合ヶ丘で開かれた一之輔さんの独演会で、本の販売に行ってきました。
新百合ヶ丘には映画館があり、高校生の頃によく通っていた場所です。チケット代が安くなる最終回を観ると帰りの電車がなくなるため、自宅からスクーターで30分以上かけて通っていました。

その帰りによく寄っていたのが、狛江にある「狸小路」という味噌ラーメン屋さん。当時から、遠くから人が来るような店ではなく、地元の労働者がスナックで飲んだ帰りにふらっと立ち寄るような、そんな店。すでに平成に入っていたけど、昭和の店。
厨房の奥には居間があり、ちゃぶ台が置かれていて。

20年ぶりにふと思い出し、「もうないかもしれないな」と思いながら向かってみると、忘れられたようにそこにありました。店構えもそのまま。

当時と同じで味噌ラーメンと餃子を注文。
コンロの配置も、ラーメンの茹で方も当時のまま、ご主人も変わらずそこにいました。背中が少し丸くなっていたけれど、なんだか高校生の頃に戻ったような、不思議な気持ちになりました。ぷっくりとした厚手の皮を揚げ焼きした餃子も、昔のまま

「高校生の頃、よく来ていたんですよ！」と言おうと思ったけれど、心の中でシミュレーションして、結局やめました。