島根県隠岐郡海士町で開催された「2024年 ことばんさん芸術文化祭」で今年もワークショップをしてきました。

ごとばんさんとは後鳥羽院のことで、島の人たちは後鳥羽院の住まわれていた場所をごとばんさんと呼ぶようになり、いまでは親しみを込めて後鳥羽院に対してもそう呼ぶようになったそうです。わたくしもそれにならってごとばんさんとおこがましくも呼ばせていただきます。
この芸術文化祭はごとばんさんが島に流されて800年を記念して始まり、今年で2回目の開催です。

わたしが開催したワークショップは、ごとばんさんが隠岐で詠んだ歌をまとめた「遠島百首」から着想を得て、ごとばんさんを遠い昔の偉い人ではなく、身近なおじいちゃんや友達くらいの感覚で写真と言葉で返歌をしようではないかと提案したものでした。

今回はよりパワーアップした企画になり、一人完結型の返歌だけでなく、東京でのワークショップで作られた返歌に島の方たちが返歌を返すという試みもありました。

そして、榊原有紀先生による、ごとばいんさんの和歌解説や、東京で作られた返歌に対する深い考察によって、返歌を作るだけでなく和歌に親しみ、当時どうゆうふうに和歌を通して気持ちを届けていたのかをリアルに感じることができました。

また竹原さんをはじめ、たくさんのスタッフの方に助けていただきました。この場を借りて御礼申し上げます！！

ありがとうございました！

ぜひ参加者さんの素晴らしい作品をご覧ください。

同時期に開催していた「光の散歩道」を体験しました。
幻想的な世界に魅了されました。

最後に今回であった島の風景を少し。
隠岐を訪ねるといつも琴線に触れる新しい風景に出逢います。
みなさんもぜひ一度、隠岐に訪ねてみてください。

海士町の風景

隠岐の島町(島後）で出会った風景